平安宮 内裏宜陽殿跡

京都府京都市上京区浄福寺通下立売上る東
京都府の平安史跡1

  
「ぎようでん」と読み、内裏の紫宸殿(ししんでん)にあって軒廊でつながっています。

南北九間、東西二間の母屋の南北と東に庇(ひさし)がある建物で、内裏造営当初からあったものと云われています。

母屋は累代の御物を納める納殿で、「枕草子」には累代の楽器をほめて「それは宜陽殿の一の棚に置かれるもの」とあります。

 
また「源氏物語」や「若菜上」で兵部卿宮が弾いた琴は宜陽殿の御物と云われています。

このように宜陽殿には、当時の一級品が収められていました。

また西庇は公卿座、北庇は脇陣と次将座、東庇に大臣宿・上官侍などが置かれ、南庇には議所があって叙位・叙目など公卿会議が行われていました。

『現地案内を参照』

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