日岡の恋

  
第12代・景行天皇が 「岡のある野原が広々として、とくに岡の姿はかける鹿児(鹿)のように見えるではないか」 と言うと、この地は賀古の郡と呼ばれと云わります。

天皇が狩りで出会った印南別嬢(いなみのわきいらつめ)が忘れられず、求婚するのです。

 
天皇が近づくのを知ると、印南別嬢は南批都麻(なびつま)の島に身を隠してしまいます。

そこへ白い犬が現れて、島に方角に向かって吠えました。

天皇は島へ渡ると、二人は仲良く帰ってくるのです。
 
二人の間には、子供のヤマトタケルが誕生します。

印南別嬢がヤマトタケルを生む時、すごく難産だっので、天皇は日岡の神に誓い、飲食や行いをつつしみ、家にこもって無事を願いました。
  
印南別嬢が亡くなった時、天皇は嘆き悲しみ、日岡山に御陵を造りました。

その西側にある日岡神社は安産の神として、現在は多くの人々がお参りをしているのです。
  

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