道主日女命と荒田神社

兵庫県多可郡多可町加美区的場
ここは多可町の荒田神社、鍛冶の神である天目一命(あめのまひとつのみこと)と妻の道主日女命を祀っていたよ。

でも、道主日女命の子供の父親が誰か分からないんだよ。

  
女神の道主日女命(みちぬしひめのみこと)は父親がいないのに子供を産みました。

子供が育つと、父親を探させるのです。

    
道主日女命は七町の田を耕し、七日七夜で神聖な稲を育て、それでお酒を作り、周りの男神たちを大勢集めて酒宴をはじめます。

集まった神々から父親を探させると、子神は天目一神に血固めの酒盃を差し出しました。

  
そこで天目一神が父親だとみんなにわかり、神聖な稲田もいらなくなって、田が荒れたので、「荒田」と呼ばれるようになったのです。

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