金山城
兵庫県篠山市丹南町追入、氷上郡丹波市上小倉

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  篠山市から176号線を北上し、氷上郡柏原町との境にある「鐘ケ坂トンネル」の上には、標高537m(比高200m)の山頂に金山城(きんざん)があります。

ここは明智光秀が丹波での戦いで築いた城です。
2004年の2月、寒さも峠を過ぎたと思い、春を探しに丹波にやってきてました。 歴史の「もし」は季節以上に予想ができない不思議なものだよね。

 
  「鬼のかけ橋」

1800年の前半、江戸時代の浮世絵師・歌川広重(安藤広重)の「六十余洲名所図絵」にも描かれています。

すごいよね、この岩。
昔の鬼は力持ちで恐かったんだよね。 節分で面を付けて、投げられた豆を必死で拾い集め、歳の半分も食べたら飽きてしまう鬼とは少し違うよね。
 

 
金山城は標高537mの頂上に築かれた山城で、本丸を中心に、二の丸、矢島丸、朽木丸、加々見丸、コキリ丸などと伝えられる構えを持ちます。

本丸には一部石垣が遺存しており、町内でも有数の規模で、信長の命を受け、丹波制圧にのりだした光秀が現在の金山城を天正六年(1578)9月より七年10月にかけて築城しました。

この金山一帯には数多くの文化財が存在し、登山口には赤坂の観音堂があり、風呂の谷奥には、役の行者が祭られ、その二枚岩の間には文政の年号を刻んだ不動明王の石仏が安置されています。

そのほか民話として有名な鬼の架け橋「天岩」等の景勝地があり、ハイキングコースとして訪れる人も多い。

『現地案内を参照』

 

  
追入(おいれ)の登山口
 

「追入(おいれ)の登山口」

北側の柏原町からのコースもあるけど、今回は篠山市側からのコースです。 愛宕社・大神宮の石燈籠のところで杖を借りて登ります。

この金山城は丹波篠山市と氷上郡との境界にあって、ここ鐘ケ坂の峠には、日本で最初の道路トンネルができたらしいよ。

また追入の集落は山陰街道の宿場町だったそうで、秋には三番叟(さんばんそう)という舞いが追入神社で行われてるよ。 追入神社は少し右にあるよ。

 
鳥居
  「鳥居」

登り始めてすぐ「赤坂の観音堂」、そしてこの鳥居があります。 何故ここに鳥居があるのかが、わかりませんでした。 昔は上に神社があったのかな。

ここから金山城までは1km、道も歩き易いよ。
  

  
園林寺の廃寺跡
 

「園林寺の廃寺跡」

山頂近くに着きました。

一見するとまるで城跡みたいな廃寺があります。 後で調べたらやっぱり金山城の出城だったそうです。

途中に「トンネルへ」の標識があったけど、そちらに日本で最初のトンネルがあったのかな、また確かめてみてね。

 
馬場跡
  「馬場跡」

廃寺を過ぎてすぐ、尾根筋には馬場跡があります。  この先で城跡と鬼の架け橋へ行く道が分かれます。

山城でいつも思うけど、馬もここまで登ってきてるのだよね。 お城探索は麓までしか車で来れないけど、昔の人が探索した時はここまで来れたんだよね。
   

  
本丸南側の石垣
  「本丸南側の石垣」

やっと着きました、本丸の石がみごとに残っています。

「戦国武将で誰が好き?」と聞かれたら「光秀」と答えるよ。 でも小学生の頃に見た、柔道しながら足でピアノを弾いていた人物とイメージが重なってしまうよね。

(この意味が分かるのは同じ年頃の人だけ、ごめんね)
 
本丸北側の石垣
  「本丸北側の石垣」

北側の虎口にも二段構えの石垣があります。 この雪の下にも石垣があるよ、石に付いた苔の厚みにびっくり。

どう表現したらいいのだろう、毛糸の帽子をかぶっている感じ。 (最初は稲荷寿司が重なっているみたいと書いたが、少し品がないので修正)

ここから西へ少し行くと「鬼の架け橋」が見えるよ。
  

  
本丸
  「本丸」

本丸を中心に二の丸、矢島丸、朽木丸、加々見丸やコキリ丸があります。

三代将軍「徳川家光」の名前は気になるよね、家康と光秀の名前から受けてるような気もするね。 不思議というより、不可思議だよね。
 
南側には八上城
  「南側には八上城」

波多野氏の八上城はちょっと見えなかったよ。

八上城へは去年の夏前に行ったよ、随分昔のような気がするね。 これでもか、と思うぐらい高かったよ。
  

  
北側には黒井城
  「北側には黒井城」

荻野氏の黒井城は見えたよ。

登ったのは去年の春だったかな、岩尾城も行ったけど、足がつりそうだったのを覚えてるよ。

不思議なもので、誰かの名前が思い出せない時もあるけど、登山口から山頂までの風景はビデオで撮ったように思い出せるよ。

今日、職場で何していたか、どうしても断片でしか記憶にないのにね。
不思議。
 
南の山
  「南の山」

丹波の山はきれいだよね、見えてる集落には篠山からの道があるのかな。

歴史は不思議なものだよね。 「もし」光秀が信長を討たなければ、日本の中心はどこになっていたのかな。

ほんの一人の決心で、まったく違う日本になっているよね。
  

  
北の山
 

「北の山」

春を探すには丹波の2月はまだ寒いよ。

風景の不思議さは、誰も決心していないのに寒さの後には必ず春がやってくるよ。

歴史の「もし」の後にやってくる出来事が想像できないのは、自然の不思議さ以上に、人の心は複雑にできているんだよね。

 

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