幸山城
岡山県都窪郡山手村西郡・清音村

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  山陽自動車道、「倉敷IC」で降りてから国道429号線を2kmほど北上し、山手村に入ってすぐの「水路交差点」で西へ曲がります。 右手の山裾沿いの細い道をゆっくりと進み、山合の道を登ると「和霊神社」があります。  

神社の西には「備中福山城」、そして峰続きで東側には標高165m山頂に幸山城(こうざん)があります。

2003年9月の城跡探索、太陽でいっぱいの汗を流し、満月の夜にいっぱいの楽しさを感じさせてくれるのです。

 
  山頂近くまで来ると、いたるところに大きな岩があります。 また福山城からの途中にも「八畳岩」という岩があります。

登山道はよく整備され、軽トラより小さい車なら通れそうで、本当にありがたいことです。 実際は無理だからね。
 

 


幸山城は別名、甲山城または高山城ともいいます。 福山の北登山道の中腹から別れた山塊(標高162m)に立地し、頂上からの展望は、東西ともに旧山陽道を一望におさめる要塞の地でした。

鎌倉期の後半頃、庄資房によって築城されたといわれ、その後、応永年間に石川氏の居城となります。 細川氏の被官であり、また吉備津神社の社務代である石川氏は備中南部での有力な武将でした。

永禄十年(1567)、明禅寺合戦で石川久智は戦死し、子・久式の時、毛利氏と松山城主三村元親との戦乱にあたり、久式は義兄の元親を救援するため松山に出陣したが、利あらず逃れて幸山城下に帰り自刃したのです。

時に天正三年(1575)であった。 かくして、毛利氏の領国支配のもとで清水宗治等が一時居城し、廃城となりました。

この城の縄張りは、東の曲輪と西の曲輪とに別れ、福山の北西の中腹から大きな堀切を下りて急峻な斜面を登ると巨岩があります。

その巨岩の所から東の曲輪の平坦部が開け、三ヶ月形の地形で南側が約40m、東側が約50m、北側は次第に傾斜して西曲輪との間の大きな堀切に続いています。

南側と東側には土塁状の高まりがあり、場所によっては高さ2mもある所があり、西の曲輪との間の堀切は幅30m深さ4mの大きなものです。

西の曲輪は東西40m×南北30mの不整形な楕円状で、巨岩が数個露呈し、南の端に低い土塁構が残っています。

『現地案内を参照』

 

  
庚申様(こうじんさま)の鳥居
 

「庚申様(こうじんさま)の鳥居」

福山城からの途中にあります。 庚申は干支(えと)の一つで、猿田彦を祀って、庚申の夜には徹夜で談笑する習俗があったそういです。

そして健康で安全であるようにと豆や握り物を食べるのを「庚申待ち」というらしいです。

夜遅くまでビール飲んでパソコン見ながら自分だけの時間を過すか、みんなとワイワイ言って笑いながら楽しむか、最近ではむづかしい選択やね。

パソコンはネットワークで人をつなげている様に見えるけど、本当は人と人を離している方が事実なんやろね。

 
幸山城跡の石碑
 

「幸山城跡の石碑」

別名は「高山城」「甲山城」とも呼ばれています。

地元の方が草刈をしていました。 草刈機を持って登るだけでも大変なのに汗いっぱいかいて、本当に感謝します。

草刈は大好きで、朝から晩まで草を刈っていても苦にはならないです。 他の城跡で、もし刈ってほしいなら喜んで行きますよ。

手始めに姫路の飾東町あたりのお城をしてやりたいが・・、いっぱい人が見に来られても地元の人が困るとか、整備するのにお金が要るとかの意見が出るとは思いますが、やってみると結構楽しいし、何よりも健康になるよ。

 

  
山頂の西の丸
  「山頂の西の丸」

登山途中で本格的な登山の姿をした同年配ぐらいの人とすれ違いました。 通り過ぎてからお互いに振り返り、見つめ合ってしまいました。

大きなリュックにはペットボトルが数本、中には水を入れてわざと重たくしています。 その人いわく「訓練です」と。

最初は、「ペットボトルで水を運ぶ訓練」をしているのかなと思ったのですが、身体を鍛える訓練だそうです。 なるほどね、と思ってもなかなか真似はできないね。 ほんの少しの差なんだけど、この気持ちの差がなかなか実行できない差なんですよね。 今回のリュックには目薬しか入ってなかったよ。
 
目がくらむ
  「目がくらむ」

前はきっと垂直の絶壁だと思います。 この下を見るにはあと2歩前に進む必要があるのです。 無理でした。

名古屋タワーの周囲を歩いて降りる人を見ているだけでも、足がジンジンするのに、無理なものは無理。
 

  
幸福の標識
  「幸福の標識」

幸山城と福山城が峰続きになっているので、ひょっとして標識は「幸・福」と並んでいるのでは、と思っていましたが上下が逆でしたね。 でも並んだ標識があってよかったです。

最近「幸福」という言葉も聞かなくなってきました。 そして「幸せを感じるのはどんな時?」という質問にも、答える言葉すら聞かなくなっています。

こうろぎの鳴き声と満月の美しさを肴にビール飲んで、お城のページを作っているお気楽な人では、わからない質問です。

ほんの少しの差にいっぱい汗かいて、「残りの人生もがんばろう」と思える気持ちを感じる時が幸せなんかなぁ。
 

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