鏡神社
滋賀県蒲生郡竜王町鏡1289
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  祭神は天日槍(あめのひぼこ)とされ、飛鳥時代から奈良時代にかけて編纂された「日本書記」、垂仁天皇3年条にある「近江国の鏡村の谷の陶人(すえびと)は、天日槍(新羅国皇子)の従人なり」と、天日槍伝承の記述があります。

この神社周辺域を含む竜王町と野洲市の境に位置する鏡山一帯に、古墳時代後期から飛鳥・奈良時代(1500〜1300年前)にかけて焼かれた「須恵器」という焼物の窒跡(かまあと)が数多く存在することとの深い関わりが推測されます。
  
  天日槍伝承に書かれている「陶」は、「須恵」という同じ器の意味を表しており、鏡山で見つかる窯跡や、近くに「須恵」という地名もあることから、この鏡地域周辺は、古くから渡来人と関わり、いち早くその知識・技術を取り入れた先進地域であったと云われています。

本殿の詳細な建立年代は不明ですが、蟇股(かえるまた:重を分散して支えるために、下側が広くなっている部材)の様式から室町時代中頃(約600年前)のものと考えられています。
    
  源義経の烏帽子掛けの松です。

承安4年(1174)3月3日、鏡の宿で元服した牛若丸は、この松枝に烏帽子を掛け、鏡神社へ参拝し、源九郎義経と名乗りをあげて、源氏の再建と武運長久を祈願しました。

明治6年(1873)の台風により損傷したため、幹の部分を遺して保孫し、後世に伝えているのです。

『現地案内を参照』
  
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