正法寺古墳群 (しょうほうじ)
兵庫県三木市別所町正法寺601
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  横穴式石室をもつ古墳群の一つで、美嚢川(みのかわ)や加古川を眼下に望む正法寺山頂から、西麓の段丘にかけて所在する古墳です。

ここ1号墳の石室は、玄室(げんしつ)と羨道(せんどう:玄室と外部とを結ぶ通路部分)を区別するため、羨道の幅より左右に広い両袖の玄室を持っています。

玄室の床面は礫(れき)が敷き詰められ、須恵器長頸壺(ちょうけいつぼ)や馬具葬品が出土しています。
  
  2号墳は、墳丘や石室上部を失う損壊を受けましたが、比較的良好な状態で石室は残っています。

石室の構造は、玄室と羨道を区別するため、羨道の幅より右片側に広い、片袖の玄室を造っています。

棺台と思われる石が検出され、少なくとも3体の被葬者が考えられています。
    
  3号墳も墳丘や石室上部を失う損壊を受けていますが、比較的良好な状態で石室が残っています。

玄室と羨道はほぼ同じ幅で、玄室のほぼ中央から木棺の腐食による床面の変色を検出し、その状況から被葬者は1体と考えられています。

『現地案内を参照』
  
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