宝林寺(ほうりんじ)
兵庫県赤穂郡上郡町河野原279
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  宝林寺は、赤松円心の三男・則祐によって初め備前国新田荘中山(岡山県和気町)に、雪村友梅(せっそんゆうばい)を開山として建立された臨済宗の寺院です。

文和4年(1355)、戦火を受け、この地に再建され、赤松惣領家の手厚い庇護をうけました。

江戸時代には真言宗に改宗され、赤松氏ゆかりの寺となっています。
  
  則祐の宝篋印塔

赤松円心は鎌倉から南北朝時代の武将で、後醍醐天皇、次いで足利尊氏の下で鎌倉幕府打倒・室町幕府樹立に功績をあげ、播磨国守護職に任ぜられます。

赤松則祐は、円心の跡を継いで北朝・室町幕府に味方し、守護大名・赤松氏の基盤を固めました。
  
  千種姫(ちぐさひめ)の供養塔

別法和尚(べっぽうおしょう)は、則祐の嫡男・赤松義則の帰依を受けた禅僧です。

一方、雪村友梅は、円心・則祐の帰依を受け、法雲寺(上郡町苔縄)・宝林寺の開山となった禅僧です。

則祐の娘・覚安尼(かくあんに:千種姫)は幼くして剃髪したと云われています。
    
  赤松三尊像

境内の円心館内にある赤松円心、赤松則祐、別法和尚(雪村友梅の説もあります)、覚安尼の木造像が安置されています。

播磨の千種川、傍らには南北朝の跡が、静かな時を流しています。

『現地案内を参照』
      
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