広渡廃寺跡(こうどはいじ)
兵庫県小野市広渡町304-1
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  当遺跡は、加古川左岸段丘上に位置する古代寺院跡です。

発掘調査により、主要建物の基礎(基壇)が確認され、建物の配置(伽藍配置)が明らかになりました。

本尊を安置する金堂を中央に配し、その前に東西両塔、後に講堂を置き、それらを廊下である回廊が取り囲んでいました。
  
  回廊の北には北門、南には中門があり、回廊が囲む範囲は東西約60m、南北約90mとなっています。

これらの配置は、奈良の薬師寺と同じことから、薬師寺式伽藍とよばれております。

ただし、回廊が講堂に取り付かない、また金堂の両脇に鐘楼や蔵とみられる基壇があるなど、他の例と非常に異なった特徴をもっています。
  
  当遺跡は、出土遺物などから、7世紀後半頃には建立され、平安時代末期頃には絶えたことがわかっています。

なお小野市浄谷町にある浄土寺薬師堂に、本尊を移したとされる「広渡寺}が当遺跡と考えられています。

『現地案内を参照』
  
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