溝口廃寺跡(みぞぐちはいじ)
兵庫県姫路市香寺町溝口
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  この廃寺の規模、由緒については、東西両塔をならべる薬師寺式の伽藍配置をもつものとする説があり、また聖徳太子関係のものとする縁起も伝えられていますが、今はすべて不明です。

塔跡には平面約3m×2mの大きい石材に柱座孔と舎利孔の二段のまるいくりこみのある心疎があり、奈良時代前期に多い心疎の様式を示しています。
  
  また、この塔跡ちかくの太子堂にも古い疎石が多く転用されています。

出土軒瓦には鋸歯文縁複弁式花文軒丸瓦、重弧文軒平瓦の一組があって、奈良県川原寺風の奈良時代前期様式をもち、これから創建時代を奈良時代前期と推定することができました。

市川流域における古代寺院跡として注目すべきものです。

『現地案内を参照』
  
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