村上帝社

兵庫県神戸市須磨区須磨浦通4丁目88-11
兵庫県の源平史跡2
 
JR神戸線「須磨駅」から北側の2号線を少し東へ、千守の信号の一つ西の信号を北へ入ると村上帝社がありました。

この社には次のような伝説があります。 その一つが、謡曲「絃上(げんじょう)」でうたい語られ、広く世に知られております。

平安期の末期、大政大臣・藤原師長(もろなが)は琵琶の名人であったが、さらに奥儀をきわめたいと入唐の志をもって、この須磨の地まできました。

ところが、村上天皇と梨壷女御の神霊が現れて、琵琶の妙手を授けたので、入唐を思いとどまり京へ帰りました。

   
もう一説は、「龍宮から師長に捧げた琵琶の名器(獅子丸)を埋めた場所である」とも云われています。

いずれにしても村上天皇にまつわる伝説から、この地に村上天皇を祀りました。

ちなみに藤原師長は保元の乱で土佐に配流し、のち後白河天皇について、平清盛と衝突した師長は尾張国井戸田庄へ配流される人物だね。

『現地案内を参照』

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