龍門寺

福井県越前市本町915
福井のお寺めぐり
   

正安元年(1299)、悦巌崇禅(えつがんそうぜん)により創建されたと云われている曹洞宗の寺院で本尊は釈迦如来です。

この地は、府中の南端にあたることから軍事上の要所とされ、天正元年(1573)の信長が朝倉攻めの際、ここに本陣を構えています。

朝倉氏滅亡の後、同2年には越前の門徒領国化をねらう一向一揆勢により支配されました。

同3年、信長は秀吉・光秀らに龍門寺城を攻めさせ、越前一向一揆平定後、府中とその近辺の10万石を府中三人衆(前田利家、佐々成政、不破光治)に分け与え、龍門寺城には不破光治が入りました。

不破光治は美濃国で斎藤氏に仕えていましたが、信長に降り、足利義昭への使者を務めるなど重く用いられていました。

天正11年(1583)、柴田勝家が秀吉に賤ヶ岳の戦いで敗れ、利家はまつと共に秀吉を府中城で迎え、大名として地盤を固めていきました。

不破光治の子・直光は、一時は柴田勝家に味方していましたが賤ヶ岳で敗れた後は、秀吉を支えています。

現在、南部の窪地は堀跡で、墓地として利用されています。

『現地案内を参照』

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