尼子山城

赤穂市高野

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新幹線相生駅手前を南へ、相生港から250号線を赤穂方面(西)へ走ります。

高取峠を越えるとまもなく高野交差点で西へ、そのまま千種川沿いに1.5kmほど行くと、北側には標高259mの尼子山城(あまこ)があります。
    
    
中腹から石がごろごろして、山頂付近には岩が重なり合っています。

この西側には5mぐらいの巨大な岩が、いまにも転がりそうに止まっています。

これは、攻められた時に敵を撃退するために準備した岩だったそうです。
 
  
登山口からすぐのところに石垣があります。

尼子氏が落城した後には、赤松一族で赤穂郡上町「上の山城」城主の富田采女(うぬめ)が入りました。 しかし富田氏も羽柴秀吉に攻められ落城するのです。

浜市には「采女の墓」があるそうです。
   
   
ここからの眺めは最高です。 千種の流れが坂越の町を越えて瀬戸内海に届くのです。 そして海の向こうには、家島が浮かんで見えます。

小学校の頃、家島から近所に引越してきた子がいました。 当時、はやっていた田んぼのあぜに伏せての石投げ合戦で、その子に怪我をさせてしまいました。 ごめんね。

でも「たんこぶ」作りながらも毎日やっていたものです。 
   
   
屋敷跡らしく、平らな段が沢山ありました。
木の間をくぐり抜けながら、ミシリミシリと落ちた小枝の音を踏みながら進みます。 ちょっと恐いかな。 
   
   
山頂には「龍王社」が祀られています。 昔、地元の方が雨乞いを祈願したことから、この山は「雨乞山」とも呼ばれています。

9月も終わりとはいえ、草がいっぱいです。 でも夏とは何かが違うのです。

秋の始め、とても良い季節なのに夏が恋しくてしかたありません。 「暑い、暑い」と言っていたのにね。 暑さが何かを忘れさせていてくれたのかな。 
   
   
岡山に行く時に山陽自動車道を走ると「尼子山トンネル」があって、いつも気になっていました。 実はこの下を走っていたのですね。

赤穂線を二両の電車が走って行きました。 電車の窓から見える風景は好きです。

あぜ道を追いながら道はどこかで途切れ、また次のあぜ道を追っているのです。 
   
  
「尼子神社」

山麓の東側にあります。 ここにも登山口がありますが、近所の方が「この道より南側の登山道の方がいいよ」と教えてくれました。

地元の方は稲を刈っています。 稲を作る人が言う「秋」は、「稲刈り」の意味もあります。 「もうすぐ秋」とは「稲刈りを始めるよ」なんです。

「秋が終わる」は「今年の農作業も無事終了」で冬を迎えるのです。
   
   
「千種川のすすき」

「すっかり秋ですね。」 同じ風景の中で同じ話しができたらいいね。

線香花火が落ちて間もないけれど、「秋のかんざし」が夕凪になるころかな。 
  

    
尼子山城は尼子将監義久の居城でしたが、永禄六年(1563)毛利元就に背後から攻められ落城したのです。

『現地案内を参照』

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