福本藩陣屋

神崎郡神河町福本

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神崎の町に入って県立神崎高校の手前の道を東へ曲がるとそこは福本藩陣屋(ふくもとはんじんや)なのです。

この地は、播磨から但馬へ抜ける但馬街道が走り、北には天領(幕府の直轄地)生野銀山に接した交通の要衝です。

月夜に燈篭の火がともる時、水面に時代の栄華を映してくれる跡なのです。
  
  
「月見燈篭(とうろう)」

大歳神社境内には池があり、その中の細い道で結ばれた島に燈篭があります。

この神社付近一帯が陣屋で、当時は神社参道の両側に家臣の屋敷約百戸が整然と建ち並び、武家屋敷と町家は竹林による天然の防護柵で区切られていたのです。

面影を残すものとしては、国道沿いに残っている武家屋敷数件、防護を目的とした竹林などがあります。
 
  
「徹心寺(てつしんじ)」

大歳神社から北方へ200mのところには菩提寺の徹心寺、寺の奥まった杉木が立つ中に、八代にわたる歴代藩主の墓があります。

近くには「白林陶芸館」「グリーンエコー笠形」があります。 笠形では、五月になると沢山の「こいのぼり」が山間を泳いでいます。
   

   
この地は、明治維新まで約二百年の間神崎郡北部の政治経済の中心でした。

現在の大歳神社附近一帯が陣屋形式の藩邸跡で、陣屋の面影は本殿の南側に残っている池附近に往時の庭園がしのばれます。

木々の間に池が広がり、その中の細い道で結ばれた島に月見灯籠があるすばらしい回遊式庭園地です。

また陣屋の構造は播磨の他の小藩と違い、藩主の屋敷と侍屋敷を一体として、竹矢来を組み防御の体制をかためています。

大歳神社は廃藩後大正二年に福本字山根から移されたものです。

『現地案内を参照』

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