井伊直弼大老 歌碑

滋賀県彦根市尾末町1

滋賀県の幕末史跡
 
安政7年(1860)正月、直弼は正装姿の自分の画像を御用絵師・狩野永岳に描かせ、この自詠の和歌を書き添えて、井伊家菩提寺の清凉寺に納めたと云われています。

「あふみの海 磯うつ波の いく度か 御世にこころを くだきぬるかな」
  

この歌は、琵琶湖の波が磯に打ち寄せるように、世のために幾度となく心を砕いてきたと、幕府大老として国政に力を尽くしてきた心境をあらわしています。

この二か月後の三月三日、江戸城桜田門外で暗殺されるのです。

『現地案内を参照』