楯築遺跡(たてつき)

岡山県倉敷市矢部

岡山県の古代史跡
 
吉備地方には、大和朝廷が派遣した吉備津彦命(きびつひこのみこと)が人々を苦しめた鬼神(温羅とも呼ばれる)を退治した伝説が残り、昔話の「桃太郎」の原型になったとされています。

この楯築遺跡の上には、5つの巨石が立っています。

伝説の中で、この巨石は吉備津彦命が温羅の矢を防ぐために築いた楯とされ、遺跡の名称の由来となっています。

楯築遺跡は、弥生時代後期(2世紀後半)の墳丘墓で、推定全長は約80mと当時の墓としては国内最大規模で、墓の主は強大な権力を持っていた人物と思われます。

当時は楯築遺跡がある丘のふもと近くまで海が入り込んでおり、瀬戸内海を通じた大陸との交易により、力を蓄えたと考えられています。

『現地案内を参照』