見性寺

兵庫県たつの市御津町室津311
兵庫県の太平記史跡2 
 
姫路の南、国道250線をひたすら西へ走ります。

道の駅「みつ」を過ぎ、七曲りと呼ばれる道を気持ち良く走り、室津の街へと入ると、見性寺がありました。

ここ見性寺の本堂にて、尊氏と円心が北条倒幕を打ち合わせたと云われています。

建武二年(1335)、鎌倉で挙兵した足利尊氏が京都の戦いで敗れ、九州へ敗走する途中、赤松円心は新田義貞の追討軍を阻止するため、この室津で山陽道諸国や四国の大将を定めました。

そして円心自身は白旗城の守りを固め、長男・範資に室山城の防衛にあたらせます。

   
新田義貞は大館氏明と江田行義に命じて室山城を攻撃させると、範資は敗れ白旗城で合流し、室津は新田方に制圧されたのです。

しかし円心は白旗城で固く守り、義貞が攻めあぐねているうちに、九州で勢力を回復した尊氏は海陸両道から大軍を率いて東上してきました。

義貞は白旗城の囲みを解いて兵庫に退くと、 円心は尊氏と室津で再会し、合流して湊川の合戦へと向うのです。

『参考文献を参照』

Home  兵庫県の太平記史跡2