松山自動車道の最終、「西予宇和IC」から国道５６号線を南へ、宇和島市の中心には宇和島城（うわじま）があります。

２００８年８月、宇和島、海と島。　四国愛媛の旅も最後のお城、夏の暑さも終りかな。

戦国時代、高串道免城主の家藤監物が、天文十五年(1546)板島丸串城に入ったというのが、板島丸串城の記録に現れた初めです。

その後、天正三年(1575)西園寺宣久の居城となるのですが、同十三年(1585)には伊予の国が小早川隆景の所領となり持田右京が城代となりました。

その後、同十五年(1587)宇和郡は戸田勝隆の所領となり、戸田与左衛門が城代となりました。　

文禄四年(1595)、藤堂高虎が宇和郡七万石に封ぜられ、その木城として慶長元年(1596)築城工事を起こし、城掘を掘り、石垣を築いて、天守閣以下大小数十の矢倉を構え、同六年(1601)ごろまでかかって厳然たる城郭を築きあげました。

慶長十三年(1608)高虎が今治に転封となり、富田信高が入城しましが、同十八年(1613)に改易となったので、約一年間幕府の直轄地となり、高虎が預かり、藤堂良勝を城代とします。

慶長十九年(1614)十二月、仙台藩主伊達政宗の長子秀宗が宇和郡十万石に封ぜられ、翌元和元年(1615)三月に入城の後、宇和島城と改めました。

それ以後、代々伊達氏の居城となり、二代宗利のとき寛文四年(1664)天守閣以下城郭全部の大改修を行い、同十一年(1671)に至り完成しました。

天守閣は国の重要文化財に、また城跡は史跡に指定され、別称鶴島城ともいいます。

『現地案内を参照』