松山城の東、道後公園が湯築城（ゆづき）です。

２００８年８月、夏は松山、河野氏のお城だよ。　温泉と城と文学、奥深い旅だよね。

源平合戦の時、源氏の与党として活躍した伊予の豪族・河野氏は、南北朝時代に通盛が足利尊氏方に属し、この地に築いたのが湯築城です。

通盛は南朝方と戦うのですが、南朝方の勢力は強く、尊氏は細川皇海に安芸や土佐の軍を従えて援助させます。

南朝方は、懐良親王が中島町の忽那島に渡ると、土居通世や忽那義範らは湯築城を攻めました。

幾度かの攻防により、湯築城は一時南朝方に落ちるも、通盛は奪回しています。

戦国時代、城主・通直には跡継ぎがなく、来島城主・村上通康を迎えようとするのですが、重臣の反対により分家の河野通政を擁して湯築城を囲みました。

これが原因で、村上水軍は河野氏から離反、やがて河野氏の勢力も落ちていくのです。

秀吉の四国征伐で、小早川隆景は湯築城を囲む時、村上水軍は小早川方に付いているのです。

『参考文献を参照』