八幡山城
兵庫県赤穂市東有年・楢原

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新幹線相生駅を過ぎて千種川を渡り、国道2号線のすぐ北側、標高260mの山頂には八幡山城(はちまんやま)があります。

2005年12月、いつまで続く寒い日々、昔話は少し暖かくなるのかな。  

 
  東は千種川をへだてて三重山の鴾ケ堂城、北には生駒山の駒山城。

西は船坂越えれば備前は三石城、南500mには大鷹山の「鍋子山城」があるよ。

鍋子山城主・富田氏がこの八幡山城へ移ったんだね。
 

 


赤松氏の御年寄衆の一人・富田右京は鍋子山城から八幡山城に居城を移しました。

天文十二年(1543)、置塩城主・赤松晴政は播磨にある浦上宗景の砦を攻撃したので、宗景は備前天神山城から兵を播磨に進め、赤松方の砦二つを落としたのが、この八幡山城と云われ、この時富田右京は敗れています。

その後、赤松範資の三男・本郷直頼の居城となるのですが、本郷氏は姫路藩池田氏に仕え、鳥取藩士となっています。

『参考文献を参照』

 

  
参道
  「参道」

相生駅を過ぎ、鴾ケ堂城の展望櫓が見える有年駅(うね)から線路は北へ向かう。

駒山城の案内が下から見える上郡駅、そして船坂を南に下りながら備前へ続く。

ここは有年駅の西、国道2号線で千種川を渡ったところ、八幡神社の登り口だよ。
 
本殿裏
 

「本殿裏」

岩肌が突き出た参道を登ると神社、裏へ回ると土塀が趣きを与えてくれる。

播州赤穂駅、上郡駅。 神戸から泥酔する人の終着駅。

この寒空、うかつに酔えないのが忘年会。

小宮の右から一直線に登るとアンテナがあるよ。

 

  
山頂
  「山頂」

アンテナから更に奥へと進みます。

ここが山頂、東西25m、南北14mの削平地がある。

登ってきた場所に印を付ける、黄色か赤のビニールテープがいいらしい。

無いから、地面に印す。 帰りは印を探すのにあせった。
 
郭
 

「郭」

方向が分からない、磁石は車にいつでも準備している。

とりあえず左へと歩く、全体は東西144m、南北172mと広い広い。

何段かの郭、周囲には一段下がって腰郭。

 

  
井戸
 

「井戸」

山頂から郭を下る、石積みで囲まれた井戸がある。

井戸という言葉も久しぶり、お酒の話題が「家の井戸」「練炭こたつ」。

寒さのせいか、IT関連の話題よりは盛り上がる。

 
くぼみ
  「くぼみ」

直径3m、深さ1mぐらいのくぼみ、郭ごとに4つある。

資料には神崎郡の春日山城と同じようなくぼみとある。

何のため、それは分からない。

四畳半の部屋なら堀コタツ、昔あって今ない物。 考えてみてね。
 

  
南の山
 
「南の山」

千種川が湾曲して流れる、左が鍋子山城と思ったけど、右側に少し見える山だね。

明日、日本列島雪らしい。

近所の焚き火、つるつる石を入れ、手を温めながら小学校に通っていた。

ウォームビズで寒い寒い、昔の話の方が暖かくなれるかな。
 

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