天神山城
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兵庫県加古川市志方町西飯坂
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JR宝殿駅の東側県道43号線を北上し、「投松交差点」を西へ1.5kmそして「皿池交差点」を北へ1kmほどで「志方八幡宮」があります。
その八幡宮とは道を隔てて西側に標高127m山頂に天神山城(てんじんやま)があります。 南北朝時代、赤松家でただ一人最後まで南朝として戦い抜いた城跡は、そっと昔を伝えているのです。
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2004年1月も半ば、姫路も気温がマイナスで寒い日がありました。 でも今日は天気も良し、温かく感じます。
すぐ東には、初めて山城探索した中道子山城、西に庄山城、北には善坊山城があります。
赤松氏といえば、兵庫県西部の千種川沿いの揖保郡・赤穂郡・佐用郡と思ってしまうのですが、東播磨も赤松氏のお城が沢山あるんですね。 |
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赤松円心には、4人の子・範資、貞範、則祐、氏範(則)がいます。 長男・範資が家督を継いだのですが、まもなく病死し、三男・則祐が跡を継いでいます。 その後、則祐が赤松総領家となり、範資は七条家、貞範は春日部家という庶子家となりました。
そして四男・氏範は東播磨の加古郡・印南郡・明石郡と摂津や備前などを所領し、この加古川の天神山城を築きました。
元弘三年(1332)、後醍醐天皇の皇子・護良親王の令旨により赤穂郡の苔縄城で挙兵した円心は、鎌倉幕府の北条政権を倒すために戦いました。 幕府は滅び、天皇中心の「建武の新政」が始まったのですが、その時の論功行賞の内容が原因で円心は天皇方から離れていったといわれています。
足利尊氏には武蔵・常陸・下総、楠木正成には摂津・河内、名和長年には因幡・伯耆、そして新田義貞に上野とこの播磨が与えられるのです。 なんと円心は播磨守護職も失い佐用庄のみになってしまうのです。
建武二年(1336)、生き延びていた北条時行が鎌倉幕府で兵を挙げた時に、足利尊氏はこれを討ち、京に帰る時に後醍醐天皇と決別をするのです。 この時、円心はじめ他の赤松一族は尊氏方に付いたのですが、この四男・氏範だけは天皇方に付いているのです。
一説には、円心が護良親王への恩義として、氏範を天皇方に付けたともいわれています。
永徳三年(1386)、赤松氏範は加東郡の播磨清水寺で北朝と戦い、その追討軍の中に同族の赤松義則やその弟・義祐の姿を見た時、争うことを避け、父子五人・一族郎党百三十七人共々自刃して果てたのです。
その後、天神山城には赤松氏の家臣・櫛橋氏が入ります。 しかし嘉吉元年(1441)の「嘉吉の乱」では櫛橋貞伊は赤松教康に従って城山城から脱出し伊勢へ逃げるのですが、そこで自刃しています。 その時、この天神山城は城山城への追討軍によって攻め落とされたのです。
『参考文献を参照』
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「登山口」
今回は山の東側、「八幡宮」がある所の公園横に登れそうな道があったのでそこから登りました。 |
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「大歳神社」
50mほどでこの神社があります。 道は無くなり、周囲は竹林、ここからは一挙に直道で登ります。
実は、南にある「天神社」の裏手から登るみたい、そこには「赤松氏範公碑」もあるよ。 帰りに見ようと思ってたけど忘れたよ。 |
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「井戸ではない」
最近、忘れることが多いけど、山を見ると「あやしい、城あり」、穴があると「おっと井戸」と思ってしまう。
田んぼのあぜ道が土塁、工事現場に盛ってる2つの土の間なんか堀切に見えてくるよ。 隣の家の塀も石垣だし。
少し建物があるお城に行った方がいいのかもしれない。 |
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まだ竹林を過ぎた辺り、思わず目の前には石垣があったのです。
当時の館があった所なのかな。 とにかくここから登って良かったと思ったよ。 |
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「四角い石」
山頂に近づくと大きな石が沢山見られます。 この石は四角いから、何かに使っていたと思うけど。
何やろう、ひょっとして古墳。 ここは天神山古墳ともいわれているよ。 |
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これは大きい。 まだ山の奥までつながっているようだけど、このまま右側へと登ります。
落ち葉は数年分、まるでクッションみたいだよ。 工事の土とはちょっと違う。
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もうすぐ本丸だよ。
下りは少し北側から降りてしまいました。
山麓近くでジャンプしたら、デジカメのレンズキャップがどこかに飛んで、空中でふっと消えました。
たぶん、落ち葉の奥の奥に入っていったのかな。 4時頃なので探していると、夜になってしまうよ。 誰か見つけたら連絡してね。 |
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直径35mぐらい、かなりの広さで平らになっています。 以前は「愛宕神社」があって、西北側には二の丸があります。
庄山城もそうだけど、現在の人が理論的に解明しなくても、そのままで十分昔を伝えているよ。
城跡は見て感動するだけでいいんだよね。 |
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