山下城
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兵庫県川西市山下、一庫、下財
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中国自動車道「宝塚IC」から国道176号線を東へ走り、川西市の「久代1交差点」から12号線を北へ、一本東の国道173号線に乗り換えて知明湖の一庫公園を目指します。
湖の手前、向山トンネルの上には山下城(やました)があります。 兵庫県の東は川西市、初めて来るけど、話がありすぎてまた来るよ。
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南側の川西市郷土館から見ている、山下城かな。
東側の山下山(標高188m)、そして西側の城山(標高181m)の2つの山がある。
登ったのはどちらの山だった、古城山と思っていたけど、今でも考えているよ。
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築城については三つの説があります。
天録年間(970-73)、清和源氏の嫡流である源満仲の女婿・仲義が、新田城(川西市)の支城として築城した説、南北朝時代に塩川仲章が築城した説、天正七年(1579)に塩川国満(敦直)が織田信長から与えられたとする説です。
永禄十一年(1568)、信長は足利義昭を擁して京に入り、その勢いで摂津の三好衆も攻め滅ぼしました。 この時、塩川国満も信長に降伏し、この山下城を本城とし、石山本願寺攻めに参加しています。
天正六年(1578)、荒木村重が信長に叛いて伊丹有岡城に籠った時、国満は一時村重に従うのですが、高槻城主・高山右近や茨木城主・中川清秀が信長に降伏したので、国満も戦わずして信長に従いました。
この有岡城攻めの時、国満は池田城(大阪府池田)を守り、翌年には加茂(川西市)に陣を置きました。 この間にも、国満は明智光秀に従い、丹波八上城の波多野秀治攻めに参加しています。
村重が有岡城を脱出して尼崎城に移ると、国満も七松城(尼崎)に入り尼崎城攻め、のち花隈城(神戸市)攻めを命じられました。
天正十年(1582)、本能寺の変の後、塩川氏は秀吉に属し、山崎合戦での光秀攻めに加わりました。
この山下城がある川西市の東は大阪府豊能郡能勢町、その地黄城を本拠とした能勢頼次と塩川国満の間で領地争いが続いていました。(枳根之宮合戦:きこんのみや)
天正十四年(1586)、秀吉の島津氏攻めの先鋒として能勢頼次が出発した後、国満は地黄城を攻撃するのです。
この争いを知った秀吉は激怒し、片桐且元・池田輝政・堀尾吉晴らを塩川氏討伐軍として山下城攻めを命じると、国満は山下城を開放し切腹し果てるのです。
『参考文献を参照』
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「赤松満政一族自刃の地」
中国自動車道の西宮北ICから176号線を東へ走ると、名塩に木ノ元八幡宮があります。
びっくり、赤松満政といえば嘉吉の乱の時、細川氏に味方して城山城に籠もった赤松一族を討った人だね。
城山城が落ちる時、義雅は脱出して一族の満政をたより、子(千松丸)を預け、その子法師丸が置塩城主・政則だよ。
赤松氏は複雑だよ、改めて思うね。 |
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「川西市郷土館」
山下城の城山南麓の川西市郷土館です。
昭和の初めまで多田銀銅山の製錬所として操業していた平安家の「旧平安邸」の座敷です。
この銅で奈良の大仏も鋳造したんだよ、すごく歴史があるんだね。
家にもこんな部屋がほしいな、ゆっくり本を読んでいたいよね。
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「神社」
郷土館の西の登山口、少し登ると神社があるよ。
南山麓には「下財屋敷」と呼ばれる居館があり、その南の山下町が城下町だった云われている。
源満仲の長男・頼光は、四天王のひとりである坂田金時らを従えて、大江山の酒呑童子を退治したと云われているよ。 |
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この坂田金時が「金太郎」らしい。
最近岡山の吉備津彦神社で「桃太郎」をみたし、京都宮津で「安寿と厨子王」の話も知った。
「浦島太郎」にも会いたいけど、かなりおじいさんだよね。
この金時の墓は、小童寺(西畦野)と満願寺(満願寺町)にある、また川西市に行きたくなってきたよ。 |
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古城山の方は北側に二重竪堀、向山の方は四周に土塁を巡らせているらしい。
竪堀は見なかったけど、山頂に大きな土塁と丸太の机を見たよ。
北側を覗いたけど、行けそうになかった。 大きな堀切があるのかな。 |
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「洋館の旧平賀邸」
平賀義美博士が大正八年に建てたイギリス田園住宅様式の館です。
家もこんな様式にしたかったな、暖炉もあってソファで音楽聞きたかったな。 |
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「多田神社」
城から南、能勢電鉄妙見線の「多田駅」の西にあります。
源満仲をはじめ、頼光・頼信・頼義・義家の五公をお祀りし、清和源氏武士団発祥の地とも云われています。
頼光は摂津源氏(川西市)、頼信は河内源氏(大阪府羽曳野市)。
摂津源氏は宇治で討死した源頼政、河内源氏は源頼朝と続く、と書いてるけど、1ページでは収まらないから、また来るよ。 |
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