鹿野城
鳥取県鳥取市鹿野町鹿野

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  姫路から国道29号線を鳥取方面へ、鳥取市街の西南「国体道路交差点」から21号線で西へと走り、湖山池の南岸を通り抜けて、6kmぐらいの上光から南へ曲がると3kmほどで鹿野城(しかの)の街並みへと入ります。

2004年10月、台風は毎週のように来るし地震は突然来る。 雨でもないのに木々の雫に聞いてみたいよ、日本の行方。

 
  元々は山名氏の部将・志加奴氏の代々の居城でした。

天文十二年(1543)、出雲の尼子晴久が因幡・伯耆へ進攻してきた時、志加奴入道は兵三百の兵で晴久の軍に対抗し、奮戦するも自刃し果てたのです。
 

 


1578年、秀吉が亀井茲矩(これのり)等を先駆として、毛利氏の支城となっていた鹿野城を攻めおとし、羽柴軍山陰攻めの前線基地の役割を持ちました。

亀井茲矩は鹿野城の城番を命ぜられ、翌年の秀吉の再出陣までの間、鹿野城を守るのみでなく、近くの諸城を攻め落とし、これらの功により城主に任命されました。

関ヶ原の戦い後、世の中が落ちつくと、茲矩は城の大拡張を行いました。 古い鹿野城は山頂に近い部分だけの山城でしたが、山麓を中心に本丸、周囲に薬研掘、内掘、その外側に外堀をつくり、近世の城として面目を一新しました。

その一方で、まえからの山城を整備しました。 城は、仏教思想にもとづく「王舎城」の名が、また櫓には南蛮貿易を物語る「朝鮮櫓」「オランダ櫓」の名が残っています。



天文13年、鹿野入道以下300余人が、尼子晴久に攻められて、この城で討死したことが、陰徳記に見えます。

後、山名源七郎、三吉三郎左衛門、進藤豊後守等を経て、亀井武蔵守茲矩(これのり)が秀吉の命によってこの城を監し、のちここを居城として、気多、高草二郡を治めました。

亀井氏は、領内の殖産興業につとめ、朱印船貿易にも手を染めたが、嗣子豊前守政矩の時、石州津和野に移封せられ、その後は松平新太郎光政の家臣日置氏が守りました。

日置氏が光政と共に備前に移るや、城は壊れ、防衛も年々にさびれていきました。

更に、寛永14年、天草の乱の後、諸国の古城を崩壊すべき令が発せられた際、この城も石壁をくだき、今見る荒れた姿となりました。

『現地案内を参照』

 

  
外掘
  向かいに見える山がお城だよ。

上の写真の所に「司馬遼太郎先生 御立の処」の碑があり、感動。 さっそく「街道をゆく」シリーズを読む。

そこには亀井茲矩は山中鹿之介の娘をもらったとある、そして二人は明智光秀に属して、大和の信貴山城攻めや丹波八上城攻めにも加わっていたと。

ここで光秀が出てくるとは、知らなかった話だよね。
 
内掘
  外掘と内掘の間には鹿野中学校があるよ。

光秀の丹波攻めでは、波多野氏が籠城して時間をかせいだ為に、鹿之介はこれでは功名をあげれないとして、播磨攻めの秀吉に変えてもらったらしい。

そして上月城で毛利氏に捕らえられるんだね。

鹿野苑(ろくやおん)
  「鹿野苑(ろくやおん)」

亀井茲矩はインドの仏跡にちなんで、居城を王舎城、城下を鹿野苑と呼びました。

鹿野苑は釈尊がはじめて仏法を行った土地の名前で、この時から仏教が始まった所らしいよ。
 
石垣
  石が木にのめり込んでる、この場所は普通に山道を登ると分からないよ。

西の丸御殿という曲輪の奥の細い道にある、登ると「城山神社」の裏手に出てくる。 でも危ないからね。

天守台跡
  一番高い所、10分ぐらいで着くよ。

ここの地面に礎石があって、その上に石垣と三層の天守があったんだ。

この地も一国一城で因幡は鳥取城、伯耆は米子城だけが残されたんだよ。
 
幸盛寺
  「幸盛寺」

願わくば 我に七難八苦を 与えたまえ、山中鹿之介幸盛のお墓があるお寺です。

道の前方から工事車両がゆっくり近づいてきた、200mほど手前の誰かの家の前に車を置いて、全速力で寺に走り、力の限り車に戻った。

汗まみれでゼイゼイ言いながら格子街並みを歩いた。

ほんと願わくば、街並みをゆっくり楽しみ、掘りで御立ちがしたかったよ。

たんぼ
  まだ稲を刈る前、もう少し左を見ると日本海が見える。

このページを作っていた時、新潟県中越地震が起こった。

ほんとに本気で将来の安心を考える時だよ。

例えば、全部の町や村に野球ドームぐらいの入れ物で、水や食糧や毛布など必要な物全てを蓄えておく。

そう言うと、「予算はどこから」と言い出す。
 
二の丸
  「二の丸」

向こう5年間の税金の全てを、そのドームと備蓄する物に使ってくれていいよ。

そう言うと、「前例がないから、検討はしてみるけど」と言い出す。

争いも無い、経済も大国、生活も豊かで世界一の長寿国。 だからのんびりしすぎて後手後手になる。

ほんと雨でもないのに木々の雫に聞いてみたいよ、日本の行方を。

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