宇治十帖(六) 東屋(あづまや)
京都府宇治市京阪宇治駅東
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  浮舟の母は、今は常陸介の後妻となっていました。

浮舟には、左近少将という求婚者がいましたが、少将は浮舟が介の実子でないと知ると、財力めあてで浮舟の義妹と結婚してしまいます。

この破談に浮舟をふびんに思った母は、縁を頼って二条院にいる中君に預けることにしました。

ある夕暮れ、ふと匂宮は西対にいる浮舟を見て、その美しさにさっそう言い寄りました。
  
  驚いた母は、娘の行く末を案じ、三条辺りの小家に浮舟を隠しました。

晩秋、宇治を訪れた薫君は弁尼から浮舟の所在を聞き、ある時雨模様の夜に訪ねて行きました。

翌朝、薫君は浮舟を連れて宇治へと向かい、薫君にとって浮舟は、亡き大君の形見と思われました。

『現地案内を参照』
  
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