琵琶湖歩いて一周 13日目
野洲 〜 篠原
一面、田んぼの緑が美しい。
野洲で平家が出てくる、知らなかったよ。
誰もいない駅も、最高だよね。
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田植えも終わり、穂がわずかに伸びている。
もう六月かな。
近江富士も越えたのかな。
「桜生城(さくらばさま)」
日吉神社の前にお城があったらしい、堀や館の跡があるよ。
永禄年間(1558-70)、沢清光がお城に入ります。
最近、サライの歌をよく聞く。
桜吹雪のサライの・・・、さくらばさまだと歌いにくいよね。
「平家妓王の里めぐり」
出た、里シリーズ。
平家物語に登場する白拍子「妓王(ぎおう)」は野洲の生まれです。
今から800年ほど前、橘時長の娘・妓王と妓女の姉妹は京の都に出て平清盛に仕えています。
「土安神社」
ある時、妓王はふるさとの用水不足を清盛に進言したところ、夢に童子が現れ、工事手法を授かります。
野洲川より分水して、上流を妓王井川、下流を童子川と名づけ、童子を土安神社に祀るのです。
「祇王寺」
祇王と祇女、その母の菩提を弔うために建てられました。
のちの祇王は清盛に追放され、京都嵯峨野に隠れ住んだとも云われているよ。
「北村季吟の句碑」
祇王井にとけてや民もやすごおり
この句は、「祇王のおかげで掘られたさらさらと流れる祇王井川を、枯水に悩んだ野洲の民が田用水として使い、心安らかに暮らすことができるであろう」という。
季吟の弟子に松尾芭蕉がいるんだよ。
「北村城」
永原御殿から北へ、御門がある専念寺のすぐ西だよ。
六角氏に従っていた北村氏のお城。
ということは、北村季吟と関係がありそうだね。
「永原城」
明徳年間(1390-94)の合戦で、永原宗行は功績をたて、この地を賜ります。
永禄11年(1568)、六角氏に従っていたため、信長によって落城します。
徳川時代、柏原御殿、伊庭御殿、水口御殿とともに、将軍上洛の宿舎だったんだ。
この季節は一年でも最高。
夏がいいか、冬の方がいいか。
若いころは夏、今はだんだん冬の方が好きになりかけている。
寒いけど、暑いよりましやね。
篠原駅の構内、誰もいない。
琵琶湖の東側、京都線なのにね。
でも人がいっぱいより、誰もいない方が好きだね。
誰もいない、寒い冬、そんな駅の構内で待つ、最高だよね。
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