安井金比羅宮

京都府京都市東山区下弁天町

京都府の源平史跡２

八坂神社の西南には崇徳天皇御廟があり、その通りの南に見える神社が安井金比羅宮です。

天智天皇の頃、藤原鎌足が仏堂を建立し、藤を植えました。 崇徳上皇がこの藤を愛でし、寵愛した阿波内侍を住まわせています。 上皇は保元の乱で敗れ、讃岐の国へ流配された時、自筆の尊影を下賜され、のち崩御されると、悲しみにくれた阿波内侍は上皇の尊影を藤寺の観音堂に奉納します。

大円法師が藤観音堂を参拝された時、崇徳上皇の霊が現れたことから、後白河法皇の命により霊の鎮魂のため光明院観勝院が建立されました。 社の奥には崇徳上皇を祀り、金毘羅権現・源頼政を合祀し、安井金毘羅を称されたと云われています。