宮の前古墳

兵庫県姫路市香寺町須加院
兵庫の古墳めぐり
   

須加院谷の北側の山麓に位置する古墳時代後期の古墳です。

墳丘の大部分はすでに失われており、羨門(せんもん:墓室の出入口)部分の一部を失った横穴式石室が東に向かって開口しています。

現存する玄室(棺を安置する主室)は幅1.8m、長さ3.6mで両袖式です。

玄門部は幅1.36mで、羨道部分は南北ともに1石分しか遺存せず、長い方の南側でも約90cmにすぎません。

奥壁部分は、高さ1.8mで、天井石は3石分残っていますが、前壁から羨道部分の天井石は残っていません。

横穴式石室としては、中規模のもので、6世紀末から7世紀初めに構築されたと考えられています。

『現地案内を参照』

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