小黒丸城
福井県福井市黒丸町
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福井県の太平記史跡
九頭、日野の二大川が合流するこの付近は、鎌倉時代の延元暦応の頃、北朝方の足利方・斯波高経の拠った小黒丸城があったところです。
北西に二大川を控え、東南は深田で平地の城ではあるが、立地条件を巧みに利用して、つくられた城であるために、当時北朝方が築いた足羽七城の中でも随一の堅囲を誇る城でした。
高経はこの城を本拠とし、近くに構えた足羽七城を以て北朝方の越前い於ける頽勢(たいせい:勢いが衰えること)の挽回を図ったもので、藤島の戦いで南朝方がこの城より討って出た兵のために苦敗をなめたものでした。
しかし延元4年(1339)7月、南朝方の新田勢が三方より攻撃を加えたので堅固を誇っていたこの城も遂に落城し、この地における南北朝の戦いは終わるのです。
『現地案内を参照』
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