葉多城、敷地陣屋、鯰坂城

兵庫県小野市葉多町、敷地町、高田町

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小野市へはやっぱり自転車と言いながら車で来てしまった。 2004年9月、小野市「地図と風景の宝探し」の4回目は市の中心から少し北の辺りだよ。

 1回目 (河合城、小堀城、堀井城)
 2回目 (阿形城、来住城、岡城、赤松氏館)
 3回目 (池尻城、下司館、垂井城)
 4回目 (葉多城、敷地陣屋、鯰坂城))
 5回目 (曽我井城、八王子神社城、島村城、久保木城)
 6回目 (小田城、豊地城、屋口城)

   
    
「葉多城(はた)」

神戸電鉄「小野駅」から18号線を北へ、大池から西へ800mぐらいかな、町民グランドと稲荷神社があるよ。

ここは赤松氏の家臣・櫛橋氏のお城です。 櫛橋氏と言えば、加古川の志方城を連想するけど、小野市にも城を構えていたんだね。

秀吉の三木城攻めの時、櫛橋左京亮伊定は志方城で籠城するのですが、三木城落城とともに滅亡しました。
    
    
「葉多城」

町民グランドが主郭、少し入ると竹林の中にあるのは堀かな。 北側は急な崖で川が小山を囲むように流れています。

小野市にも赤松氏と関係するお城が沢山ある、当時は小野の河合城が東播磨の中心で、のち別所氏の三木城へと覇権は移っていくんだよ。
    
   
「ハメ塚」

18号線に戻って北へ、「敷地町交差点」で東へ入り300mぐらいの道沿いにあるよ。

陰陽師である安部晴明の子孫・安部晴休がハメ(蝮)を封じ込め、その時から、この辺りでは蝮がいなくなったらしい。

安部晴明の名前はよく聞くけど、あまり知らないからビデオ屋に行って勉強するよ。。
     
     
「広渡廃寺跡」

ハメ塚のすぐ北にある、これは復元した小型版だよ。

奈良の薬師寺と同じ建物の配置、でも北門の金堂の両側には鐘桜経蔵が確認され、他の寺院では見られない配置らしい。

奈良に行きたいな、月の光で影になる五重の塔を見たいな。
     
 
「広渡廃寺跡」

何度も土を築き固めて積み上げていく「版築」という方法で基礎を造っている。 走ってジャンプとかしてみたいけど、管理人さんがいるからね。

この空間は何と感動していいのか「びっくりとため息」で表現するしかないよ。
    
    

「敷地陣屋(しきじじんや)」

また18号線に戻って「敷地町交差点」を西へ、大部小学校の東側に碑がある。 四国伊予国の河野宣高が一柳姓を名のります。

孫・直盛は徳川方に付いて、戦功で伊予国西条と播磨加東郡を賜りました。

直盛が世を去ると、一柳氏は3つに分かれ、二男の直家が加東郡を賜り、この敷地に代官所を置きました。

二代藩主・直次が、2キロ東南の門前村に陣屋を移したのが小野藩陣屋です。
    
    

「橋の地蔵さん」

敷地陣屋から北へ1km、「いでんど」と呼ばれる場所にあるよ。

前の溝の橋になっているのが地蔵さん、分かるかな。 その下面には地蔵像が浮堀されているらしい。 でも表を向けてはいけないと伝わっている。

昔、持って帰った人がいて、「元の場所の帰りたい」と泣いたので、あわてて返したという話があるよ。

ページを作るまで、赤い地蔵さんの事だと思っていた。
    
   

「鯰坂城(なまずさか)」 高田町

18号線に戻り、高田町を走ると、緩やかな坂にさしかかる。 その最高部辺りにあるよ。

この説明碑は道の東側、城跡は西側だよ、竹林があるからすぐに分かるよ。

城は深さ6mの大きな空堀で南北に分かれてる、当時は国道の東の池から水を引いていたのかな。
    
   
「主郭あたり」

天正年間(1573-92)、別所長治の部将・鯰権之丞家臣の居城でした。

ぐるりと回って西側、奥に見えるのが主郭あたり、手前の平らになってるところには屋敷があった。

中に人がいて作業されていた、はずかしいのでここまでとするよ。
   
    

「にごり池」

今度は東の175号線まで行く、「浄谷町北交差点」を少し東へ入った所だよ。

浄土寺を建立した重源上人は、「鹿野ケ原」を一晩で開墾し、その時に使った鍬などを洗った池、いつもにごっているよ。

でも重源上人の命日、6月4日の朝だけ水が澄むらしい。 なんか確かめたくなるね、覚えてたら来てみよう。
     
    
「千体地蔵」

池から東は浄土寺、その南200mぐらいかな。

二枚の板碑には千個の地蔵の種子が刻まれている、この前で倒れると着物の片そでを供えなければならないよ。

と聞くと倒れたくなるんだよね、人の心は左右されやすい。
    

「浄土寺」

平安時代の終わり頃、小野市は奈良東大寺の荘園「大部荘」と呼ばれ、当時平家によって焼き打ちされた東大寺再建の中心となった重源上人の念仏道場でした。

この浄土堂は夕日が差し込んで、本尊が赤く染まる。

またゆっくりと来ようかな、真っ赤なタオルで汗拭きながらね。
  
    

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